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2025.12.22 研究ニュース

森林資源科学科4年の雨宮直生さんが樹木医学会第30回大会で優秀ポスター賞を受賞、大学院生物環境科学専攻博士後期課程2年の酒井大輝さんが臨床事例賞を受賞しました

2025年11月16日(日)に行われた樹木医学会第30回大会で、森林資源科学科4年の雨宮直生さん(森林植物・微生物学研究室/指導教員:太田祐子教授、松倉君予助教)が優秀ポスター賞を受賞しました。
発表タイトルは「群馬県桜山公園内の枯死した‘冬桜’の根系におけるナラタケモドキの生息状況」です。
国の名勝・天然記念物として知られる群馬県藤岡市の桜山公園で生育する’冬桜’の衰退要因として、ならたけもどき病が関与している可能性が低いことを示しました。

また、同大会では大学院生物環境科学専攻博士後期課程2年の酒井大輝さん(研究当時 森林資源科学科 森林植物・微生物学研究室/指導教員:太田祐子教授、松倉君予助教、現所属 動物学科 細谷研究室/指導教員:細⾕忠嗣教授)が臨床事例賞を受賞し、受賞講演を行いました。
受賞業績は学部4年時に卒業研究として取り組んだテーマで、学会が発行する「樹木医学研究 第28巻(2024年)」に掲載された臨床事例報告「クビアカツヤカミキリAromia bungii成虫発生期における被害材の燻蒸処理効果」です。
現在も引き続き、外来カミキリムシの生態解明や防除に向けた研究に取り組んでいます。

樹木医学は、 樹木医と専門分野の研究者らが樹木病害の発生メカニズムの解明や病害診断と処置などの研究に取り組む学問分野です。
樹木の知識だけでなく、病原となる微生物、土壌や気候などの環境要因との関係、街づくりや自然保護などの社会的側面など多様な視点から診断を行う総合科学として位置づけられています。
森林学科では所定の科目の単位を修得して申請すると、卒業時に樹木医補の資格を得ることができます。
現在も在校生が樹木病害に関する研究を精力的に進めており、今後のさらなる成果が期待されます!

受賞した雨宮直生さん
受賞した酒井大輝さん