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2017.12.11 その他ニュース

くらしの生物学科 長 優里奈さんが第31回環境情報科学 学術研究論文発表会において事務局長賞を受賞しました

くらしの生物学科 住まいと環境研究室に所属する長 優里奈さん(3年生)が、12月8日(金)に開催された第31回環境情報科学 学術研究論文発表会におけるポスターセッション(学生の部)にて、 事務局長賞を受賞しました。

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事務局長賞を受賞した 長 優里奈さん(3年生)

 

研究題目は「ねぐら入り観察会※を通したツバメの保全意識向上に向けた研究」です。

これは、近年繁殖期において減少が危惧されるツバメの保全を目的とした社会学的アプローチによる研究です。

 

ツバメは日本の民家や商店の軒先など、皆さんの近くで巣を作り、子育てをします。そして、秋になるとインドシナ半島やマレー半島、オーストラリア北部へ帰って行きます。ヒナが大きくなり巣立ち、日本から去るまでの間、エサをたくさん食べて、渡りのための準備をします。その時に河川敷のヨシ原などで集団のねぐらを作ります。昼間は市街地周辺で過ごし、夜は近隣の河川敷などで集結して休むのです。※「ツバメのねぐら入り観察会」では、数千から数万羽のツバメたちが舞飛び、一斉に舞い降りる壮観な眺めを観察します。)

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受賞者との記念撮影(前列右端・・・長さん)

 

盛夏の最中に研究室学生たちと本種の集団ねぐら入り観察会の参加者にアンケートを実施し、先行して研究をしている4年生(佐藤綾香さん:森林資源科学科 森林動物学研究室所属)と協力して取りまとめを行いました。 アンケートでは、ツバメに対する印象や認知性を精査し、また保全意識や保全意欲の程度、さらにそのような意識の異なる人身に対して適切な保全活動内容は何かを抽出し、日本人の「くらし」に正に身近な野生鳥種の保全意識を効果的に向上させるための具体的な施策案をいくつか得ることができました。

 

次は本知見(巣の保護ツールや支援の改善、環境教育プログラムづくり、自然分野以外とのコラボなど)をもとに実証実験(社会活動)を進める予定です。

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発表のプレゼンテーションも評価されました!おめでとうございます。

 

調査にご協力いただきました 公益財団法人日本野鳥の会の関係者の皆様、またアンケートにご回答いただいた皆様ありがとうございました。 

 

*発表連名者一覧

長 優里奈(くらしの生物学科 3年生)

佐藤 綾香(森林資源科学科 4年生)

小谷 幸司(くらしの生物学科 准教授)

小島 仁志(くらしの生物学科 助手)