NEWS ニュース
2024.11.11 研究ニュース
森林資源科学科の畑岸萌香さん(R6年3月卒)が第14回関東森林学会大会で学生優秀論文賞を受賞しました
森林環境保全学研究室の畑岸萌香さん(R6年3月卒)が、第14回関東森林学会大会(10月30日)にて学生優秀論文賞を受賞しました。
学会誌の関東森林研究に掲載された学生の論文の中で,特に優れた研究論文に贈られる賞です。
発表題目:冷温帯および暖温帯に植栽されたブナのガス交換と葉の特徴(関東森林研究 75巻:69-72)
畑岸さんは,冷温帯の水上試験地と暖温帯の藤沢試験地に植栽されたブナ成木のガス交換と葉の特徴を調べました。その結果,光合成速度の最大値は,水上試験地より藤沢試験地で大きく,藤沢試験地における葉面積当たりの乾燥重量および気孔密度は,水上試験地のものに比べ,それぞれ1.72倍および1.79倍高いことを明らかにしました。
ブナは温暖化の影響により深刻なダメージを受ける予測が報告されていますが、この研究は,水上試験地を産地とする藤沢試験地のブナが,葉の形態を適応させて,暖温帯の気候に順化していることを示唆する貴重な成果となります。
これを機に,さらなる研究の発展が期待されます。