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2024.12.09 研究ニュース

森林学科の松倉君予助教が「樹木医学会」の奨励賞を受賞しました

森林学科の松倉君予助教が樹木医学会奨励賞を受賞し、2024年11月16~17日に東京大学で催された樹木医学会第29回大会において、授賞式と受賞講演が行われました。

この賞は樹木医学に関する優れた論文等を発表した若手会員に贈られる賞です。
発表題目:『ツバキ菌核病菌ツバキキンカクチャワンタケの生態学的研究』 ツバキキンカクチャワンタケは、ツバキの花が咲くころにツバキの木の下に小さなお茶椀型のきのこをつくる菌類の1種です。ツバキの花弁に感染して変色を引き起こすことから、ツバキの園芸的価値を損なう重要な病原菌として、海外で大きな問題となっている菌です。

本研究では、ツバキキンカクチャワンタケの原産地の日本において、本菌の宿主選好性と生息域、さらには本菌に遺伝的に異なる2タイプが存在することを明らかにしました。ツバキ菌核病の防除に向けた重要な知見を得たことが高く評価されました。
今後のさらなる研究の発展が期待されます。