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2019.06.06 その他ニュース
応用生命科学専攻 博士後期課程2年 奥江紗知子さんが第73回日本栄養・食糧学会大会において学生優秀発表賞を受賞しました
応用生命科学専攻 博士後期課程2年 奥江紗知子さんが第73回日本栄養・食糧学会大会において学生優秀発表賞を受賞しました
5月17日から19日に静岡県静岡市で開催された第73回日本栄養・食糧学会大会おいて、応用生命科学専攻・博士後期課程2年 奥江紗知子さん(生命化学科・栄養生理化学研究室)が学生優秀発表賞を受賞しました。
学生優秀発表賞表彰式(中央:奥江紗知子さん)
表彰される奥江紗知子さん
この賞は、将来、日本栄養・食糧学会を担うこととなる大学院生の優れた研究発表を奨励することを趣旨とし、優秀な発表に対して授与されるものです。
同学会には、約800名の学生会員が所属しており、今回はエントリーされた学生の中から同学会・学会活動強化委員会による予備審査を通過した30演題に対し、学会期間中の一般口頭発表に加えて、ポスター発表・討論による審査が実施されました。
受賞課題:魚油の抗肥満作用メカニズムの解明
発表者: 奥江 紗知子、榮 まな、伊藤 翼、 大倉匠海、三浦 徳、増澤(尾崎) 依、細野 崇、関 泰一郎
奥江さんは、魚油の抗肥満作用について研究を行い、魚油が体熱産生の増加をともなわない新しいメカニズムで肥満を抑制することをはじめて明らかにいたしました。
魚油は、イワシ、サンマなどを原料として製造され、心臓病を予防するエイコサペンタエン酸(EPA)や学習能力を向上させるドコサヘキサエン酸(DHA)を豊富に含みます。
肥満は、動脈硬化や心筋梗塞などの危険要因であり、奥江さんは魚食による心臓病の予防効果の理解につながる新しい知見を提供いたしました。
今後は、肥満のみならず関連病態への影響やそのメカニズムについても解明する予定で、肥満を基盤とした生活習慣病の予防法や治療法の確立に向けた今後の研究の発展が期待されています。
栄養生理化学研究室オリジナルサイト
http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~eiyo/
日本栄養・食糧学会
生命化学科オリジナルサイト
http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~cls/
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