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2021.01.29 研究ニュース

食品ビジネス学科 佐藤奨平専任講師が「石川松太郎食文化研究奨励賞」を受賞しました

食品ビジネス学科・佐藤奨平専任講師(食品企業組織論研究室)が、2020年度日本家政学会食文化研究部会授賞式(2020年12月19日・お茶の水女子大学)において「石川松太郎食文化研究奨励賞」を受賞しました。

授賞式に臨む佐藤専任講師

 今回の受賞は、これまで発表してきた食品産業史や食文化動態に関する研究業績を踏まえ、近年行っている和菓子ビジネス研究の成果が評価されたことによるものです。和菓子企業・原料卸売企業・原料産地等でのフィールド調査により、和菓子原料をめぐるフードシステムの構造変動やマーケティング戦略の特質を論文で明らかにしたこと、前職から続けてきた和菓子企業の地域回帰に関する実証的な共同研究成果を研究代表者として取りまとめ編集出版したこと等が評価されました。

「石川松太郎食文化研究奨励賞」賞状

 受賞講演のなかで佐藤専任講師は、今後の研究課題として、ポスト・コロナの食品ビジネス戦略であるサステナブル・フードシステム構築の前提として、食文化と農業・食産業経営の相互存立関係を示す「食文化・経営仮説」を提起しました。トレードオフでは解決できないSDGs(Sustainable Development Goals)やCSV(Creating Shared Value)にもみられる「両立の論理」です。

オンライン配信の授賞式

これまで研究室では「食文化・経営仮説」に基づき、ゼミ生達と千葉県多古町(地元食材の魅力再発見)、千葉県鴨川市・南房総市(酪農乳業史・乳食文化資源マネジメント)において産官学連携による経営実証研究を推進してきました。

オンライン配信の受賞講演

2020年度からは、和菓子ビジネス研究の成果を応用した研究が始動しました。商店街を中心に多くの和菓子屋が立地する栃木県茂木町において、和菓子組合・地域商社・地元行政と連携し、菓子文化の存立と地方創生の実現を目指す経営実証研究を行っています。今後の研究の進展が期待されます。

食品ビジネス学科
https://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~fbs/

大学院生物資源経済学専攻

https://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~NUBSgs/gs-bio-eco/