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2018.05.16 研究ニュース

大学院応用生命科学専攻 池田彩菜さんが第72回日本栄養・食糧学会大会において学生優秀発表賞を受賞しました。

5月11日から13日に岡山県総社市で開催された第72回日本栄養・食糧学会大会おいて、大学院応用生命科学専攻・博士前期課程2年 池田彩菜さん(栄養生理化学研究室)が学生優秀発表賞を受賞しました。この賞は、将来、日本栄養・食糧学会を担うこととなる大学院生の優れた研究発表を奨励することを趣旨とし、優秀な発表に対して授与されるものです。

 

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      表彰を受ける池田さん

 

同学会には、760名を超える学生会員が所属しており、今回はエントリーされた学生の中から学会活動強化委員会による予備審査を通過した30演題に対し、学会期間中の一般口頭発表に加えて、ポスター発表・討論による審査が実施されました。

 

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  表彰状を手にする池田さん

 

池田さんは、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)における脂質代謝について研究を行い、NASHの発症にマイクロRNAと呼ばれるいくつかの小さな遺伝子が関与する可能性をはじめて明らかにしました。

 

NASHはアルコールをほとんど飲まない人に起こる脂肪肝のうち肝硬変、肝がんへと進行する可能性のあるもので、国内には100~200万人存在すると推定されています。NASHの治療法として確立されたものはなく、NASHは社会問題となりつつあります。

池田さんは、NASHのモデルマウスを利用してマイクロRNAの関与を明らかにしました。今後は、これらのマイクロRNAを制御する栄養・食品成分の機能を明らかにする予定で、NASHの治療法の確立に向けた研究の発展が期待されています。

 

受賞課題:非アルコール性脂肪肝炎モデルマウスにおける脂質代謝関連因子の発現動態に関する研究

発表者: 池田彩菜、石倉菜奈、三浦 徳、増澤(尾崎)依、細野 崇、関 泰一郎

 

 

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日本栄養・食糧学会 http://www.jsnfs.or.jp/