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2015.11.10 研究ニュース

応用生物科学科 花澤 教授,舛廣 准教授が特許を取得しました

アメリカ合衆国の特許を取得しました!

 

 本学部応用生物科学科  花澤 重正 教授, 舛廣 善和 准教授 の2名が,アメリカ合衆国の特許を取得しました。

 

 特許取得の証明書 ↓

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【発明の名称】

「タンパク質療法や細胞の分化/未分化制御,抗体療法に応用可能な細胞内でのタンパク質の安定化を可能にする酸性アミノ酸からなるモチーフの確立」

 

 

【今回の発明による今後の可能性】・・・患者さんへの負担の軽減!?

 

近年,医療や製剤の分野ではタンパク質を用いた製剤開発が盛んに行われています。代表的なものでは,インスリンや成長ホルモン,インターフェロンなど,耳にするキーワードもあると思います。

 

これらのタンパク質は体内に投与後,人体内にある酵素の働きによって早期に分解されてしまう可能性があります。早く分解されると効き目が弱いため,効果が見られるまで何度も投与する必要がありました。

 

今回発明したモチーフは,酸性アミノ酸(グルタミン酸とアスパラギン酸)を多く含む十数アミノ酸からなるモチーフで,これを融合することでかなり多くのタンパク質が分解耐性を得ることができます。

これを融合すればタンパク質製剤を体内で長持ちさせることができ,投与回数の少ないタンパク質製剤を開発できるかもしれません!!

 

 

【研究分野での可能性】・・・解析が今より簡単に!?

 

 早く分解するタンパク質は解析による発現量が少なく,機能を調べることが難しいといった問題が生じます。 このようなタンパク質に本モチーフを融合することで発現量が上昇し,解析が簡単になる可能性があります。

 

 

舛廣 准教授は、JSTマッチングプランナー企業ニーズと大学の知財を結びつけ高付加価値のイノベーションを創出するプログラム)にも採択が決定いたしました。

 

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※マッチングプランナーとは,,,

 

国立開発研究法人 科学技術振興機構が主催するプログラムで,企業等の開発ニーズを戦略的に把握し,全国の大学等の研究成果,知的財産の中から解決に役立つものを結びつけるシステムで,高付加価値・競争力のある地域科学技術イノベーションを創出することを目的としています。

 

 

下記リンクは,国立開発研究法人 科学技術振興機構のHPに移動します。