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2017.03.15 研究ニュース
持続可能な循環型農業を支える新種の微生物を発見
持続可能な循環型農業を支える、新種の微生物の分離・培養に生命化学科・環境微生物学研究室(中川達功准教授、高橋令二教授)が成功しました。
新種の微生物の学名はNitrosomonas stercorisと命名され、正式に承認されました (International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology, 2017 DOI 10.1099/ijsem.0.001733)。
Nitrosomonas stercoris の電子顕微鏡写真
Nitrosomonas stercoris は大学内の堆肥(コンポスト)作製施設から分離・培養され、この微生物は生物毒性があるアンモニアに対して高濃度でも耐性があり無毒化する能力があります。
その耐性濃度は世界記録にもなっています。
Nitrosomonas stercorisは持続可能な循環型農業を支えたり、汚水処理などへの利用が可能な有用微生物として、日本とアメリカの微生物保存機関にストックされ、世界中で入手が可能となっています。
これは4年生の卒業研究での地道な努力がもたらした大きな成果です。