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2024.01.29 研究ニュース

第57回日本無菌生物ノートバイオロジー学会 第9回佐々木正五賞の受賞

 大学院生物資源科学研究科生物資源利用科学専攻の大学院生(M2),大西拓人さん(食品生命機能学研究室所属)が令和6年1月19-20日に北とぴあ・飛鳥ホール(東京都北区)にて開催された第57回日本無菌生物ノートバイオロジー学会総会において、佐々木正五賞を受賞されました。

 本賞は無菌生物学およびノートバイオロジーの進歩ならびに普及をはかりこれを通じて学術・社会の発展に寄与することを目的とする同学会において、同総会の一般講演において優れた学術発表として選考され授与されました。大西拓人さんは、「無菌マウスを用いた真性ビオチン欠乏モデルにおける炎症反応とT細胞応答の解析」という発表の中で、腸内細菌が産生する水溶性ビタミンであるビオチンのはたらきについて,無菌マウスにビオチン欠乏食を与える真性のビオチン欠乏モデルを使ったビオチンの免疫調節作用を報告しました.特に,大腸部位の腸管関連リンパ組織の結腸リンパ節において,ビオチン欠乏がエネルギー代謝系やT細胞応答に強く影響を与えているという新たな知見を報告し、インパクトのある研究成果として評価されました。腸内環境を介した宿主の免疫調節作用の研究を通じて、ヒトの健康や疾病の予防・治療に繋がるさらなる研究展開として、今後のますますの活躍が期待されます。