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2019.08.22 その他ニュース

マリンバイオテクノロジー学会大会(9月9日、静岡市清水文化会館)で澤山英太郎専任講師が平成30年度マリンバイオテクノロジー論文賞を受賞しました

マリンバイオテクノロジー学会大会(9月9日、静岡市清水文化会館)で澤山英太郎専任講師海洋生物資源科学科 海洋生物生理学研究室)が平成30年度マリンバイオテクノロジー論文賞を受賞しました。
 
この賞は、平成30年度にMarine Biotechnology誌に掲載された論文の中から選ばれる賞です。
 
この研究は、愛媛大学や株式会社日本総合科学と共同で行いました。
 
                 発表の様子
 
マダイの人工種苗生産では、遺伝的形態異常(奇形)の出現が問題となっています。その中でも、稚魚期の体色透明化個体(透明個体)は頻繁に見られる遺伝的形態異常の一つとして知られています。
 
 
       正常個体と透明個体
 
これまでの研究から、透明個体はメンデル形質であることが示唆されており、透明因子を持った親魚の組み合わせからは25%の頻度で出現すると考えられます。
 
透明個体は養殖魚としての商品価値が無いため、人工種苗生産を行う上で、防除技術の開発が必要されています。そこで本研究では、透明個体を識別可能なDNAマーカーを開発することを目的としました。
 
今回開発したDNAマーカーにより、非常に高い精度(95%程度)で透明因子の有無を判別できるようになりました。
 
このDNAマーカーを利用して、透明化を引き起こす原因遺伝子の特定に取り組んでいます。
 
          マリンバイオテクノロジー論文賞 賞状
 
 
論文のリンク
 
海洋生物資源科学科
 
海洋生物生理学研究室