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2023.08.10 PICK UP その他ニュース

全学共通教育科目「自主創造の基礎」で、本学・本学部の魅力や特色を学生自らが探究・表現したポスターのなかから優秀賞7作品が決定しました

 ここに掲載された「学部ポスター作品集」は、令和5年度前期に日本大学生物資源科学部で開講された全学共通教育科目「自主創造の基礎」を受講した1年次生、7クラス42グループから成る、約250名の協働作業による学びが凝縮された成果の中から、優秀賞として選ばれた7グループの成果集です。

日本大学では、新入生への学びの動機づけや学びに要するスキルの修得を目的として、平成 26 年度から全学共通教育科目として「自主創造の基礎1」及び「自主創造の基礎2」を開講しました。また平成 29 年度からは「自主創造の基礎2」の中で、学部横断型ワークショップとして「日本大学ワールド・カフェ」を展開してきました。その後、これら2科目の授業内容等の検証を経て、令和4年度からは2科目を1科目に統合し、「自主創造の基礎」として開講するに至りました(日本大学学務委員会全学共通初年次教育検討ワーキンググループ編『日本大学全学共通教育科目「自主創造の基礎」ガイドライン』第4版を参照)。

「自主創造の基礎」は、現、酒井健夫学長が掲げている自主創造と教学優先を核とし、教学における「個」の尊重と、総合大学としての「全」を創出するとした「日本大学ルネサンス計画」にも関わる、新しい日本大学に相応しい内容の科目で、今年度の入学者数16,302人に対して、約15,000人が受講している文字通りの全学共通教育科目です。授業内容は、3つのTARGET(日大生としてのアイデンティティ、コミュニケーションとインクルージョン、論理的・批判的思考とアウトプット)から構成され、「日本大学ワール・ドカフェ」も組み込まれた学部・学科間交流を通じた自校教育に重点を置いているところに特色があります。また、総合大学としてのスケールメリットを活かした学びを具現化した科目でもあります。

生物資源科学部では、全学共通のプログラムに基づいた本科目の開講を目指し長年にわたり検討を重ねてきましたが、今年度ようやく実質的開講の第一歩を踏み出すことができました。全学共通の3つのTARGETからなる授業構成をベースとしながらも、一貫して学科間交流による自発的な学びと、本学・本学部の魅力や特色を学生自らが探究するという点に重点を置いた独自のプログラムを、教養・教職課程・学科の教員、職員、TA(大学院生)による協働で開発し、授業実践に至りました。かかる陣容による学部独自の初年次教育科目の創生は、恐らく珍しく、新しい試みと思われます。この学びのプログラムの中で、主役の学生は、大学・学部の魅力・特色を「個」としてだけではなく、他学科の学生の考えや意見にふれながら、自らが主体的に発見していくことになり、TARGET3でのグループ協働による学部ポスター作成作業を通じて、メンバーの意見を集約して「全」を創出することになりました。本科目で活き活きとした学びを実際にしてくれた学生は、自らが発見できた本学・本学部の魅力を活かした充実した学びを今後は展開できる可能性が高く、本学・本学部での学びに誇りと満足感を持ってくれるはずであると確信しています。

   ここに優秀賞受賞の7作品を掲載しますので、入学してから4ヵ月間の学生たちの学びの成果を実感していただけましたら幸いです。

「自主創造の基礎」授業担当者一同