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2025.07.01 研究ニュース
生物資源科学専攻を修了した早川和甫氏が学内と周辺に生息するドブネズミ集団の近交の進行を遺伝学的に明らかにしました
本学生物資源科学専攻を2023年に修了した早川和甫氏と、本学動物学科の明主助教および岩佐教授により実施された研究成果が、日本メンデル協会の英文学術誌Cytologiaにに掲載されました。
大学および周辺のドブネズミ個体群の染色体多型と毛色変異を調査しました.2対の常染色体の異形の組合せをもとにハーディ・ワインベルグ平衡とこれらの遺伝的独立性を解析したところ,特定の染色体の組合せに偏重し,遺伝的多様性が低いことが明らかになりました.これらの結果からこの個体群では,ボトルネックによってランダム交配が成立しておらず,近交が進行していることが示唆されました.
論文URL: https://www.jstage.jst.go.jp/article/cytologia/90/2/90_D-24-00101/_article/-char/en
著者:Kazuho Hayakawa, Hikari Myoshu, Masahiro A. Iwasa
論文タイトル:A unique accumulation of chromosomal variants and coat colors in a small population of the Norway rat at Kanagawa Prefecture, central Japan
雑誌名と巻号:CYTOLOGIA 90巻2号
doi:https://doi.org/10.1508/cytologia.90.119 http://doi.org/10.1508/cytologia.90.119
