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2026.04.03 研究ニュース
日本農芸化学会「2025年 BBB論文賞」を2報同時受賞しました
日本農芸化学会が刊行する国際誌Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry (BBB)において、本学部のバイオサイエンス学科および食品開発学科の研究グループによる2つの論文が、2025年 BBB論文賞(BBB Article Award)を受賞いたしました 。
BBB論文賞は、同誌に1年間に掲載される約250報におよぶ論文の中から、卓越性が認められた優秀論文(例年10報程度)に授与される名誉ある賞です。2026年3月9日、著者である本学部の学生・教員らに対して連名で表彰状が授与されました。
当学部では、今後も生命・食料・資源・環境の多角的な視点から、人々の健康維持や疾患の予防・治療に直結する質の高い研究を推進し、健やかな社会の実現に貢献してまいります。
受賞論文の紹介
1. 「食物繊維イヌリンが潰瘍性大腸炎を悪化させるメカニズムを解明」(バイオサイエンス学科)
・研究概要: 機能性食品成分として広く知られる食物繊維「イヌリン」の過剰摂取が、潰瘍性大腸炎のモデルマウス において浸透圧性の下痢を引き起こし、症状を悪化させることを解明しました。この研究成果は同誌の表紙にも採用されており、炎症性腸疾患(IBD)に対する適切な食事・栄養介入や、新たな治療戦略の構築に寄与する重要な知見を提供しています。
・論文タイトル: Inulin exacerbates disease severity in a mouse model of ulcerative colitis by causing osmotic diarrhea
・著 者: Takashi Hosono, Keigo Saito, Yu Arima, Yori Ozaki-Masuzawa, Taiichiro Seki
・掲載詳細: Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 2025, 89, 1721-1727
・関連リンク: 論文URL | バイオサイエンス学科HP

2. 「オレガノの香りで減塩?マウスの食塩摂取を抑える効果を発見」(食品開発学科)
・研究概要: 世界的な課題である食塩の過剰摂取に対し、ハーブ「オレガノ」の香りがマウスの食塩摂取量を抑制することを世界で初めて発見しました。活性成分が「カルバクロール」であることを突き止め、脳の食塩調節領域への刺激も確認。「ガマンしない減塩」の実現に向けた新たな一歩として期待されています。
・タイトル: Oregano leaf odor regulates sodium chloride consumption in mice
・著 者: Kazumi Osada, Nanako Akiyama, Akira Hosono, Motoko Ohata, Issei Yokoyama, Sadaharu Miyazono, Michio Komai
・掲載詳細: Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 2025, 89, 776–786
・関連リンク: 論文URL | 食品開発学科HP
・注目コンテンツ: 長田教授の研究がマンガで分かりやすく紹介されています。
『塩の味付け』の好みがあるのはなぜ?塩味の感じ方を研究者が解き明かす - 公益財団法人ソルト・サイエンス研究財団
