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2026.06.15 研究ニュース
日本大学大学院獣医学研究科の高橋志織さんが国際学会「41st World Veterinary Association Congress 2026」にて「Excellent Presentation Award」を受賞しました
2026年に開催された世界獣医師会大会(41st World Veterinary Association Congress 2026 / WVAC 2026)において、日本大学大学院獣医学研究科博士課程2年の高橋志織さんが、優れた発表に贈られる「Excellent Presentation Award」を受賞しました。
・世界獣医師会大会(WVAC 2026)について
世界獣医師会大会(WVAC)は、世界各国から多数の獣医学・獣医療の専門家が集う権威ある国際学術大会です。今回の大会では「One Health(ワンヘルス)」を主題に掲げ、世界中から300を超える一般演題が集まり、世界の獣医療の未来や方向性について活発な議論が交わされました。本賞は、獣医学・獣医療の世界的な発展の礎を築く、特に若手研究者や演者の優れた発表と今後の継続的な取り組みを推奨する目的で授与されたものです。
・受賞となった研究内容について
発表タイトル: 「EVALUATION OF SIMULTANEOUS RECORDING WITH ELECTROCARDIOGRAM AND PHONOCARDIOGRAM IN SMALL BIRDS」
(和訳:小鳥における心電図と心音図の同時記録の評価)
共同発表者: 髙橋 志織、牧野 幾子、水上 昌也、安田 知暉、近藤 舜哉、中山 駿矢、鯉江 洋
伴侶鳥の心疾患診断は、主に聴診やX線検査、心エコー検査によって行われてきました。人間の医療において一般的な心電図(ECG)検査は、小鳥においては保定(体の固定)の難しさから、これまで実施が極めて困難とされていました。
高橋さんらの研究グループは、無麻酔保定下での新しい心電図測定法を開発していましたが、小鳥の心拍数は非常に速く(約500拍/分)、機器の検出限界により波形が欠落してしまうため、不整脈が起きているかどうかの正確な判定が難しいという課題を抱えていました。
そこで本研究では、心電図(ECG)と心音図(PCG)の同時記録を試みました。その結果、心電図の波形が欠落する領域を心音図の波形によって補完できることが判明しました。さらに不整脈の症例においても、双方の波形の欠落部位が一致することが確認されました。
この成果により、心電図と心音図を同時に記録することで、小鳥の不整脈を正確に診断できる可能性が示されました。本アプローチは、今後の鳥類臨床における心疾患評価の精度向上に大きく貢献するものと期待されています。
世界獣医師会大会 2026HP:https://www.wvac2026-tokyo.com